種類 |
製品名 |
特長 |
干しワカメ |
素干しワカメ |
採取したワカメを海水で洗浄し、そのまま砂や小石の上に広げて乾燥させたもので水に戻して使う。春先の若い藻体の素干し製品は柔らかくて美味しい。 |
塩抜きワカメ |
素干しワカメと同様であるが、海水の代わりに水で洗って天日乾燥させる。葉の部分は乾燥が早いので、中肋を細分して塩分を完全に除かないと吸湿・変化して長く貯蔵できない。 |
吊干しワカメ |
素干しワカメと同様であるが、乾燥を物干し台のような乾燥台で行ったもので、歩留まりは約10〜20%。当地方の乾燥製品はほとんど吊干しである。水洗いした後、縄でしばって干したものを「絞りワカメ」ともいう。 |
灰干しワカメ |
採取したワカメにシダやススキ等の灰をまぶして天日乾燥させたもので、灰のアルカリ分により自己分解が阻止され、長時間にわたり葉体の弾力性が低下せず、葉緑素の原色を維持した製品になる。主に徳島県鳴門地方で製造され、「鳴門ワカメ」として全国的に知名度が高い。昔、東北地方でも灰干し製品を作り、また生ワカメを鳴門へ送った。 |
板ワカメ
(のしワカメ) |
生ワカメを水で洗い数条に切り、ムシロなどの上で天日乾燥させる。食塩を振りかけ処理したものを「板ワカメ」という。他のワカメ製品に比べてミネラル、ビタミンを多く含み、あぶったり、細かくして食べる。 |
湯抜きワカメ |
生ワカメを熱湯で湯通しして冷水に移し、乾燥させたもの。緑色となる。 |
糸ワカメ
|
ワカメを塩分がなくなるまで淡水で洗い日干し、半乾きのとき中肋を除去後縦割にして十分に干す。その後、水で適度の湿気を与えムシロで覆って数時間蒸し、柔らかくなったら手で揉み風乾する。葉に白粉が出るまでこれを繰り返し、最後に十分乾燥させる。 |
揉みワカメ |
生ワカメを海水で洗い天日乾燥させる。切込みを入れお茶を揉む要領で粘り気が出るまで揉む。表面が乾燥した後同様に揉む。これを5〜6回繰り返しムシロの上で水分含量20%程度まで乾燥させ、密封容器で保存する。 |
カットワカメ |
昭和50年代に開発され、湯通し塩蔵したワカメを洗浄・脱水し、熱風乾燥した後に細断した製品。戻したり切ったりしなくても、そのまま使える手軽さと衛生的なことから、新タイプの乾燥ワカメとして生産、消費ともに伸びている。 |
塩蔵ワカメ |
塩揉みワカメ |
・塩揉みワカメ
「揉みワカメ」と異なる点は、原料に対して5〜10%の食塩を加えて脱水し塩蔵処理する点である。これを乾燥させる場合と、そのまま湿潤状態で包装貯蔵する2通りがある。 |
生塩蔵ワカメ |
古くから行われてきたが、昭和30年代の終わりから大量生産された。生ワカメを塩で漬け込み、軽く重石をして脱水し、さらに塩をまぶす。生の味、香りと成分を生かしたまま保存でき、柔らかいのが特徴。長期保存の場合は冷凍し、必要に応じて解凍する。 |
湯通し塩蔵ワカメ |
現在、主として行われている加工方法。ワカメを海水等でボイル後急冷し、食塩添加、脱水、芯ぬき工程を経て製品化される。他の加工法に比べて、吸湿し難く長時間の保存に耐え、品質もよく利用範囲が広いが、歩留まりが少ないのが欠点。 |
その他の
加工食品 |
茎加工品 |
ワカメの生産地では古くから漬物等として食用に供せられていましたが、昭和50年頃から調味加工技術が開発され、主に茎しば漬け等に加工され販売されている。 |
めかぶ加工品 |
「めかぶとろろ」として、養殖の始まる以前から熱湯に通して酢醤油で食べていた。昭和50年代前半に、日本海側の食用海藻のアカモクが激減したことから代用品として利用されたことを契機として広まり、近年健康食品として需要が増加している。 |